不動産を売買する際、どのような方法が考えられるでしょうか。地元系の不動産屋を利用する方もいますが、不動産一括査定サイトで見つけるという人もいるでしょう。しかし、不動産一括査定サイトは、特徴を理解していないと失敗してしまうことがあります。また、インターネットや資料を通してやり取りするため、不安な点も出てくるはずです。ここでは、不動産一括査定サイトで売ることがおすすめできない理由をご紹介します。
不動産一括査定サイトのデメリットとは?
不動産一括査定サイトは複数あり、それぞれ登録している不動産会社が異なります。そのため、一括で情報を取得できると思いがちですが、実際にはいくつかのサイトを利用しなければならない場合もあるので注意しましょう。もし、気になっている不動産会社が複数あった時、全ての会社が登録しているサイトがなく一括で査定できない時は、それぞれのサイトを利用して自身で比較する必要があります。また、複数のサイトを利用する際は、情報入力などの手間がかかってしまうこともデメリットです。そもそも一括査定はそのような手間を少なくするためのものなのに、そのメリットが受けられません。加えて、大手の不動産会社では都市部を中心に取り扱っているケースがよくあります。地方や田舎の場合、不動産一括査定サイトの対象外になるかもしれないことはデメリットと言えるでしょう。
不動産一括査定サイトに登録している不動産会社が無料で査定してくれるのは、営業活動の一環です。サイトに掲載することで、お客さんを獲得することが目的になっています。そのため、資料請求や連絡をした場合、頻繁に電話やメールが来るようになります。軽い気持ちで全ての不動産会社と連絡を取ってしまうと、連絡が多過ぎて困ってしまうでしょう。また、各不動産会社によって、査定額が異なる時も注意が必要です。査定額の比較ができる点は良いのですが、どの査定額が適切か分からなくなる場合も多いです。価格が高額すぎても、本当に信じていいのか不安になってしまうでしょう。
不動産一括査定サイトの査定額は、あくまでも目安になります。しっかりと不動産自体を見て査定をしたわけではなく、机上査定であることはデメリットと言えます。実際の査定額と誤差が出てしまう可能性も十分考えられるからです。例えば、小規模マンションで売買例が少ない時、内装リフォームをしている時、築年数が10年前後の戸建住宅は状況によって査定額が変わってしまいます。不動産一括査定サイトで高額査定だったからと取引を進めても、実際にはそれよりも低くなることがあります。
査定をする時、匿名でできないこともデメリットです。サイトを利用する場合、必ず氏名や住所・電話番号の記入をしなければなりません。何故なら不動産会社にとって、こういったサイトは不動産の売買取引相手を探すためのものですから、お客さんになる可能性がある人の情報を取得したいのです。匿名で査定できるサイトもありますが、この場合は査定額の精度は期待できません。匿名で査定するサイトでは、不動産流通機構が運営しているレインズが使えないからです。レインズには過去の事例や売り出し中の物件情報が登録されていて、査定をするための参考情報が載っています。不動産会社のデータベースだけでなく、レインズを活用することで適正価格の査定が可能になるのです。匿名で査定できるサイトを利用する場合は、査定額を信じ過ぎない方が良いでしょう。
不動産一括査定サイトに登録している会社の中には、査定価格を高めに出すところがあります。数社が一括で査定する中で、そこからお客さんに選んでもらわなければなりません。他の不動産会社よりも高額にすることで、候補になろうとしているのです。もし、他の不動産会社が同じような価格で1社だけが20%前後高い査定額の場合、そこを選ぶのは危険と言えます。契約後の訪問査定をした後、提示されていた査定額よりも低くなる可能性があるからです。
媒介契約後に、担当者が変わってしまうことがあるのもデメリットです。例えば、査定までは経験豊富な人が担当しますが、媒介契約をしてからは新入社員や担当物件の少ない人が担当者になることがあります。中には担当者を気に入り、信頼して契約を決める人もいるでしょう。その場合、契約後に担当者が変わるとがっかりしてしまいます。また、同じ話を複数回しなくてはならないこともあり、手間や時間が掛かってしまうのです。
安心して取引するなら地元系の不動産屋!
地元系の不動産屋は、物件の詳細情報を把握していることが特徴です。取り扱っている物件の内装や外装・機能だけでなく、周辺状況も理解しています。媒介契約をした後、条件に合う人を探し、大切に物件の販売をしてくれます。不動産を売却したい人の希望に寄り添って営業活動をしてくれますし、同じ人が取引終了まで担当することが多いです。不動産の売買は大きな取引になるため、不安に感じる人も多いものです。地元系の不動産屋は、親身になって相談や取引をしてくれます。
融通が利くのも地元系不動産屋の特徴です。販売価格や引っ越し時期など様々な交渉をすることができます。査定や契約、その後の取引など地元系の不動産屋はすぐに対応できるでしょう。気になっている人の人数などの営業活動の状況を聞くことも可能です。内見を開催する時もしっかりと付き添ってサポートしてくれます。売買取引終了後でも相談などのサービスが受けられ、アフターフォローが充実していることも特徴です。